20190906
ソシュールさんも言っていた、その名称があるのとないのでは見えている世界が違うと…
はい。こんばんは、neochiradioの宇井です。
今回はメガネのフレーム形状の種類、基本の14種をイラストでご紹介いたします。
メガネの形状 基本の14種
1.ラウンドとは?
メガネの原型となった丸いレンズシェイプ。クラシックな印象が強くて現在進行形でブームです(2019.09現在)。
昔は今のようにいろんな形にレンズを削ることができず、丸いレンズにしか削れなかったのでこの形が原型。昔の再現映像とか見ると丸いメガネの人ばかりですよね、そういうことです。
2.オーバルとは?
横長の楕円形。
“リムのラインが日本人の眉のカーブと会うので顔なじみがいい”とされていて実際なじみやすいのは事実ですが、その文言に惑わされない方がいいです。
トレンドに左右されすぎるのもどうかと思いますが、多少の意識はした方がいいと思います。なぜなら、ぼくらは全体の一部なので…いくら似合うといって会社にアロハシャツで出勤したら浮きますよね。
何が言いたいのかというと、今流行ってる中で見たときオーバルは少し女性的な感じに見えます。もちろんそれが悪いわけではなく、その雰囲気を出したいのならオーバルをかければいいのです。ぼくが言いたいのは、“日本人に似合いやすい”という魔法のようなフレーズに惑わされずに、「自分に似合うのか、似合った上でかけた時にどういう印象を持たれるのか」を考えた方がいいということです。
3.スクエアとは?
横長で四角いレンズシェイプ。線もまっすぐで、角もある…スクエアは真面目な印象をあたえてくれるので“ビジネスシーンにもぴったり”と言われます。
が!
ここでも注意です!
ビジネスシーンで相手に与えたい自分の印象が“真面目さ”であれば何の問題もありませんが、優しいイメージを与えたいのであれば選ぶ形は変わってくるでしょう。第一印象で優しく見られたいのであれば角のない丸みを帯びた形状の方が適していますので。
何をもってビジネスシーンにぴったりなのか、そこが重要です。
4.ツーポイントとは?
縁なしメガネ。ブリッジとテンプルの2点で直接レンズを留めるためこの名称に。
フレームが無いので顔なじみはいいです。ただ、度の強い人はレンズが分厚くなってしまうのが悲しいです。
また、度が強くなるということはそれだけレンズを通して見た時に歪んで見えてしまうということ。それは相手から自分の顔を見た時にも言えます、すなわちフェイスラインのガタつきが起きます…よく目が悪い人は目が小さく見えるってやつの原因です。レンズを通した時に輪郭がうちによって見えてしまうので目が小さく見えてしまうのです。
そのフェイスラインのガタつきをごまかすには、“存在感があるフレームを選んでそっちに目がいくようにしてしまう”という方法が思いつくのですが、ツーポイントは真逆なので、その点注意です。
度が強いけど、どうしてもツーポイントをかけたい場合にはレンズが小さいものを選ぶようにすることをお勧めします。(レンズが大きいほど歪みが出るので)
5.ウェリントンとは?
天地幅の深い逆台形のシェイプ。スクエアとの境界が曖昧だったりしますが、特筆すべきは“天地幅が深い”こと。この形からクラシックブームに火が付いた。
6.ボストンとは?
逆三角形をベースに丸みを持たせた形。おむすびを逆さまにしたようなその形は、顔になじみが良くて雰囲気を柔らかくする。ラウンドよりも似合いやすい。
*ボストンとウエリントンの間くらいの形をボスリントンと呼んだりする。ボスリントンを代表するメガネといえばモスコットのレムトッシュ。
7.サーモントとは?
メタルブリッジで左右のプラスチックブロウを分断した形。眉毛の部分が強調されるので力強く、大人っぽく見せたい方にオススメ。
余談だが、モントという軍人がかけていた形であったことから、この形がサーモントと呼ばれるようになったらしい。“サー”は“イェスサー”の“サー”。
8.ティアドロップとは?
しずく型のレンズシェイプ。レイバンがルーツでサングラスの元祖となった形。
古い映画ですがトップガンでトムクルーズが欠けていたサングラスですね。ちなみにレイバンは空軍にサングラスを提供していた会社です。
9.アンダーリムとは?
フロント下部にのみリム(枠)がある形で、リーディンググラスから派生して生まれた。
リーディンググラスといえば、老眼鏡。近くが見づらくなってきたからかけるわけです。ですからアンダーリムの眼鏡をずらしてかけるとおじいちゃんっぽさが出ます。
-この“ぽさ”を楽しむために複数のメガネを所有するとメガネライフがより捗るかと思います。
10.ブロウとは?
フロント上部にのみリム(レンズを支える枠)があり、下半分をナイロンの糸などで固定したタイプ。
サーモンとのフレームと同じく眉のライン(ブロウライン)が強調されるので、しっかりした雰囲気が出しやすくなる。
ビジネスシーンで発言力を支えるアイテムに使えうのがオススメ。
メタルフレームでブロウタイプ、天地も浅め(縦幅がせまめ)であれば仕事ができそうな雰囲気が出せると思います。ただ、同時にキツイ印象にもなります。合わせる服も選ぶことになるでしょう(というか選ぶべきですし、スーツがマストになってくると思います)。TPOに合わせたメガネ選びが大切です。
11.オクタゴンとは?
八角形のシェイプ。ほどよく個性を演出できる。
ボストンが三角形ベースであり、ウェリントンは四角形ベース、ヘキサゴンであれば六角形がベース。角が増えれば増えるほど丸に近づく。オクタゴン、八角形まできたらかなり丸に近づいている。
八角形といえど、角が丸みを帯びているものもあるので、そういうフレームであれば挑戦しやすいと思います。かけたら案外ハマるのでぜひともかけてみてください。
12.フォックスとは?
両サイドがつり上がった形。’50年代にマリリンモンローがかけて大ヒットしたそうですが、日本人的にはザマスメガネ、“スネチャマスネチャマ”な印象です。
フォックスでも両サイドの上がり方がほどほどのものであれば、程よいセクシーさを目元にプラスできると思います。
少し難易度は高めかと思いますが、使いこなせると強い武器になると思います。
13.ツーブリッジとは?
ブリッジが二本あるデザイン。ファッション性が高いので、おしゃれな人がちらほらかけている印象。
ツーブリッジはかける人をかなり選ぶ形だと思います。ぼくが思う“かけこなしポイント”はツーブリッジの上のバーが眉毛の高さに合っているかどうか、これがまず重要だと思います。その位置があっていればあとは他のメガネと見るポイントは一緒です。“ツーブリッジ似合わないなぁ”と思う人はぜひそのポイントを見るようにしてフレームを選んでみてください。
14.コンビとは?
異素材を使ったコンビネーションフレーム。プラスチックとメタルのコンビが主流。
多くの場合、リムがプラスチックでブリッジがメタル。ブリッジがメタルなだけで少し個性的に見えておしゃれな感じが出せる一方、鏡を見た際に顔の真ん中でメタルのパーツがキラッとなるので苦手な人も多い。
でも、客観的に見たらあまり気にならないしすぐ慣れるのでぜひともチャレンジしてみていただきたいフレームです。
終わりに…
以上で14種の紹介が終わりました。
この語を知らないからといってメガネを選べないわけではありませんし、困るか困らないかもその人次第です。
しかしこのような種類に分けられて、それぞれ名前が付いていることを知っていればメガネの見方がきっと変わります。
見方が変われば選び方も変わる、選んだメガネが違えば出せる雰囲気も変わる。
選んだメガネで出した雰囲気で街を歩けば、あなたを見た時の印象も変わる。
メガネは顔の一部といっても大げさではなく、その人の印象の重要な一部です。
ぜひともこれらの知識を元に有意義なメガネライフを楽しんでください。
おやすみなさい。