なんか子どもの頃やっていたゲームで、ものすごい強い、黒くてマッチョなスパイダーマンがめちゃめちゃ強かった記憶があった。
そう、それがヴェノム、発覚したのは2007年の『スパイダーマン3』を観た時だった。
えっ、どっかで見たことある…あっ!あのゲームのキャラクターや!!!
『スパイダーマン3 』では他にもサンドマンやニューゴブリンがヴィランとして存在感を発揮していたのもあり、ヴェノムは少し埋もれ気味で強キャラ感が出しきれていなかった。
でもかっこよかった。
大阪なんば、道頓堀沿いの雑居ビルの中にあるアメコミカフェではキャラクターの名前を言えばオリジナルのカクテルを作ってもらえる。
「ヴェノムで」
ぼくはいつのまにかヴェノムのファンになっていた。
そんな折、ヴェノムがメインになる映画が上映されることを知った。
なんだとっ!!!!!
しかも主演はトム・ハーディーではないか!
そう、ぼくはトム・ハーディのファンでもある。
トム・ハーディといえば、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『インセプション』『ダークナイト ライジング』『Black&White』etc.
色んな役に染まれるイメージ、どこか品があるあの雰囲気、表情…魅力的な俳優。
そんな彼がヴェノムときた。
絶対ハマる!
わくわくしながらその日を待った。
2018年11月5日月曜日、時刻は夜20時。
『ヴェノム』上映開始。
あらすじ。
敏腕記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。
http://www.venom-movie.jp
この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。
エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく――。
感想。
(ネタバレと思う部分あるかもしれないのでお気をつけて。)
とにかくかっこよかった!!
前半はトム・ハーディの姿のままの演技に魅せられる
まず前半部分はトム・ハーディのビジュアルのままのエディ、彼のジャーナリストとしての活動や彼女との様子、人間性が描かれる。
そこそこ尺をとった印象は受けたけど、トム・ハーディ好きとしては問題なし!彼の演技を見てるだけで充分満足。
研究所でシンビオートに寄生されてからは、もちろん一層かっこいい!
研究室の被験者の1人を助けようとしてシンビオートに襲われ、施設の…なんですかね、用心棒?に追われながら逃げる“寄生されたてエディ”。僕はそのまだ未完成のヴェノムのアクションシーンがたまらなく好きでした。
寄生されて間もないエディを助けるシンビオート…イメージは“ナルトの我愛羅幼少期”。
まだ意思の疎通ができておらず仲間として機能しきれていない二人、でも成り立ってしまっていて強い、その感じが最高。
サンフランシスコの坂道をバイクで逃げまくるシーンでは、目を丸くしてスクリーンに釘付けにされた。
めちゃくちゃかっこいい!!
後半はもちろん、ヴェノムとしてのあの姿が登場。
2メートルを超える巨体、大きな白眼、人間の頭を丸呑みにする口、最悪最恐のダークヒーローの見た目がようやく現れた時には「キターーーッ」と心の中で唸った。
そこからのバトルもかっこよくて「コレコレコレッ!」とアメコミ映画に酔える。
レビュー
全体として、僕は最初から最後まで楽しめましたが、たぶん評価は分かれると思います。
評価が分かれると思う点は3つ。
前半長いってところと、ちょっと雑な流れかなって思う点があること、最後のバトルもうちょい濃くして欲しかったなぁってところじゃないかと思うのです。
でも、僕は全然問題なかった派。
トム・ハーディ自体好きだからっていうところもあるけれど、ポストクレジットからして続編はあるだろうから序章の意味でエディの人物像を掘り下げ気味、長めに尺を取ったと解釈しました。
でも最後のバトルはもうちょい濃い方が良かったかなぁ…
とはいえ、大満足の『ヴェノム』鑑賞でした!
ちなみに、ヴェノムがコミックに登場してから30周年、ぼくと同年代なんですねぇ。
なんか嬉しい(照。
余談
『クワイエットプレイス』『search』と、外すことなく、予想以上の面白さの映画を連続して観れていて、今回の『ヴェノム』鑑賞、正直こわい部分がありました。
「映画全般に対するハードルが上がり気味の今、そもそも期待値の高い『ヴェノム』、このハードル超えれるのか?」と。
でも『ヴェノム』はしっかり超えてくれました。
もう今では「好きなマーベルのキャラクターは?」と聞かれたら「ヴェノム!」と即答できるほどに!(でもアイアンマンも捨てがたい!)
それくらい良かった。
ありがとうトム・ハーディ、ありがとうヴェノム。