ホラー

「ポップコーンを食べられない」ハロウィンにオススメのホラー映画|『クワイエット・プレイス』

クワイエット・プレイスのポスター

“『IT/それが見えたら終わり』超え!”の売り文句に浮かされて…

眼鏡屋の仕事が早く終わり、時刻は19:30。

なんか映画観たいなぁ

そう思いながら、スマホを片手に帰り道。

クワイエット・プレイスのポスター
映画『クワイエット・プレイス』公式サイト

“全米No.1ヒット!”

“『IT/それが見えたら終わり』超え!”

“全米No. 1ヒット!”なんて言葉には心が振れることはない、深夜の通販で言うところの“NASAの技術を使ってます”くらい「はぁ、それで?」感。

でもでも、“『IT/それが見えたら終わり』超え!”は聞き捨てならない、なぜなら『IT』はぼくが好きな映画だし、それきっかけで観た『ストレンジャーシングス』なんて最高の海外ドラマといって差し支えなく、『IT』自体はそれに出会うきっかけをくれた思い入れのある映画にもなっているのだ!

と、いうことで心のトリガーは引かれ、映画館へ行くことに。

途中、『アンダー・ザ・シルバーレイク』も面白そうだなぁ、アンドリュー・ガーフィールドも好きなんだよなぁ、『イット・フォローズ』の監督だなんてこれもいい響きじゃないか!…と浮気しかけるも、時間的な条件もあり『クワイエット・プレイス』を観ることを決心し映画館へ。

いつも以上に席選びの葛藤を生む、“音を立てたら即死”というキャッチコピー

席を選ぶ。

いつもこの先を選ぶときにドキドキする、この先席に座ると約2時間座る場所、この場所次第では映画を充分に楽しめないこともある。

近くに、スマホをチラチラ見るバカがいてはいけないし、後ろに足が長いアホがいても困るし、外から持ってきたお菓子をあけて袋の音を響かせてくる不束者がいるかもしれない、思い始めるとキリがないほどに浮かぶ不埒な輩。

しかもこの映画は「ポップコーンを食べれない映画」としてtwitterで話題になったことがきっかけになって、海外で凄い興行成績を挙げたそうじゃないですか!!

もはや映画の友「ポップコーン」さえも敵。(そもそもボクは食べないですが…)

ええい!

と少し後ろ目の真ん中“H13”,結局いつものあたりの席に決定。

迷い即ち是れ無駄だったなり。

チケットを購入して、気付けば上映十分前、開場の時間。

ホラー系を1人で観に来る奴はおれくらいなのかと思いながらも、堂々と、必要以上に胸を張ってチケットを切ってもらう、これが大人である。

まず向かうはトイレ。

そもそも上映中に席を立つのは如何なものかという話だが、それがホラー映画で、しかも「ポップコーンも食べれない」映画の最中だったら、トイレ行くのは禁じ手中の禁じ手。もしそんな行いに至ることがあればそのまま帰るしかない。

用を足し、向かうは4番シアター、H13…

おー、良い席良い席、着席して予告などを観流しながら、iPhoneの電源、iPadの電源をオフに、腕時計を外し、眼鏡を拭く。

準備は万端。

予告の映像が流れている段階からからヒソヒソ話してくれる系の上品な人種の人たち、客層に恵まれた、このメンバーなら楽しめる。

と、安心した矢先カサコソッ斜め後ろにポップコーン音、「ポップコーンが食べれない映画」とあれほどいわれていたのに、そんなに中毒性があるものだったのかポップコーン、不安が脳裏をよぎりながら幕が開けた。

あらすじ

音に反応し人間を襲ってくる“何か”によって荒廃した世界で、音を立ててはいけない生活を送る一家の恐怖を描く新感覚のサバイバルホラー

ちなみに、妻エヴリン役のエミリー・ブラントと、夫リー・アボット役のジョン・クラシンスキーは実際の夫婦。

家族愛も表現している今作、あの家族の雰囲気の源はそこだったのか。

クワイエット・プレイス、お父さん役ジョン・クラシンスキー
“映画『クワイエット・プレイス』公式サイト”
ジョン・クラシスキーは監督も務めているそうです。

クワイエット・プレイス、お母さん役、エミリー・ブラント
“映画『クワイエット・プレイス』公式サイト”
エミリー・ブラントは主人の俳優・監督っぷりに惚れ直したそうな。

(あ、夫婦で主演といえば『Mr.&Mrs.スミス』久しぶりに見たいなぁ)

予告編はこちら

以下、少しのネタバレを感じるかもしれない感想です。

ツカミが秀逸!|“音を立てたら即死”その世界にスッと引き込まれる

廃墟と化したスーパーマーケットであれこれ探すシーン、“音を立てたら即死”という設定をわかりやすく伝えると同時に、スクリーンを超えてこちら側に伸びる静寂に掴まれた。

後ろでポップコーンを食べる手も自然と止み、沈黙が映画館を支配して、映画館で観た時しか感じられないヒリついた一体感に浸る。

それぞれの登場人物が音を立てないように生活していて、それだけで緊張感があり、設定として秀逸。

ひたすら音を出さずに生活するとはどういうことなのかを、ストーリーを通して理解させてくれるのも良い。

クワイエット・プレイス、長女、ミリセント・シモンズ
“映画『クワイエット・プレイス』公式サイト”
長女リーガン(ミリセント・シモンズ)
クワイエット・プレイス、長男役、ノアー・ジューブ
“映画『クワイエット・プレイス』公式サイト”
長男マーカス(ノアー・ジューブ)

喧嘩もできない、声を出しても笑えない、遊ぶのも、テレビを観るのも、驚いて声を上げるのも…「音を立てたら即死」

この緊張は体験したことがないレベルだった。

目を見開いたり、口を開けてしまったり、表情でスクリーンに訴えてしまう「ヤバーーーーーっ」ってなるハラハラドキドキ感を主人公一家とシンクロして体験できた。

設定に引き込む力が半端なく、それがこの映画の肝だったと思う。

映画館でぜひ見て欲しい映画だけど、無理ならせめて家で部屋を暗くして“ヘッドホン”して観るべき映画です。

90分はすぐ過ぎます、浸りましょう!!

まとめ

『セッション』を映画館で体験した時に近い、張り詰めた緊張感。

「ポップコーンを食べられない映画」として広まった映画は日本でも、ぼくが座った席の斜め後ろの人にも、ポップコーンを食べる手を止めさせた。

“コレコレ、この映画館が一体となる感じ”映画館で観るときにはコレを求めてるんだよ!

と、その場がまさに『クワイエット・プレイス』と化していた映画館の中で、心の中で大声で叫んだ。

さぁ、次は『ヴェノム』楽しみ!

ps.そういえば『ドント・ブリーズ』も音を立ててはいけない設定でなかなか面白かったので緊張感が好きならオススメです。