はい、こんばんは。neochiradio です。宇井です。
今回はメガネのお店で働いて得た経験と私的な感覚からメガネに薄いカラーレンズを入れる時に考えたことをご紹介いたします。
はじめに
ここで紹介するのは、ぼくがカラーレンズを入れたときの考え方です。それは、特徴あるメガネを馴染ませるためのカラーであり、メガネのレンズカラーをポイント使いしようというものではありませんので悪しからず。
-ちなみに僕がメガネに薄いカラーレンズを入れた理由part2では、そもそも顔に馴染んでいるメガネにもカラーレンズを入れています。
メガネとサングラスの違いを知る
まずはメガネとサングラスの違いについて抑えておきましょう。(ここでいうサングラスは目が透けないほどの濃い色のレンズが入っているものとお考えください。)
-ちなみにサングラスについての考察もあります。『誰でも似合う最初のサングラスの選び方|サイズ編』『ゼニガメに教わる似合うサングラスの見つけ方』など。
目が透けて見えるか見えないか
メガネに薄いカラーレンズを入れる上で押さえておきたいポイントは、“サングラスとメガネとの差”で、その差とは“目が透けて見えるか見えないか”です。この「メガネは目が透けて、サングラスは目が透けない」ということによって、フレームの大きさ及び形の選び方が変わります。
サイズ感をふまえて考える
メガネのサイズ感はレンズに対しての黒目の位置が重要ですが、サングラスの場合には黒目が見えないのでメガネよりも自由に大きさを選ぶことができます。
今回考える、薄いカラーレンズは黒目が透けているものですので、サイズ感としてはメガネのサイズ感のものです。基本的にサングラスは日光から目を守るためにできたものということもあり、しっかり目を覆うくらいの大きさのものが多く、メガネよりも大きいものが多いです。
逆にいうとメガネはサングラスよりも比較的に小さいものが多い。
以上の二点、色とサイズの差があることを意識して、薄い色のレンズの選び方を考えていきます。
色を選ぶ時の注意点
上の二つのポイントからカラーレンズを入れる際の注意点が浮かびます。
- 濃い色のレンズを入れると浮く
もちろん、それをファッションのポイントとして取り入れるのであれば問題ありませんし、むしろ主役になってくれるでしょう。
しかし、サングラスと違い、サイズが小さいメガネに目立つ色を入れると、顔の中にメガネのレンズがポンと浮かぶこととなり、場合によっては漫画に出て来る中国人マフィアに喩えられるので注意しましょう。
逆にうすめのカラーレンズをいれるとメガネ全体で顔に馴染む感じになります。使う機会を多くするのであれば顔に馴染んでいたほうが使いやすいですし、飽きずらいのでおすすめです。
カラーレンズを入れる理由
ここで考えていただきたいのは、カラーレンズを入れる理由です。
理由はなんでも構いません。例えば“色がきれいだから” “人と違う雰囲気を出したいから” “オシャレ感を演出したいから” etc…
上の例の様に、ポイントとして使いたいのであれば、馴染よりもコントラストを重視していく必要がありますし、馴染重視であればフレームのカラーと同じ系譜のものが良いでしょう。
理由があれば決めやすい。逆に理由がなければカラーを選ぶ決め手がないので、決められません。なにか理由をつけましょう。
ここで…ファッションのスタイルや好みは千差万別ということもあり、そこには踏み込まないつもりですので悪しからず。
メガネを馴染ませるためのカラーレンズ
「ファッションに踏み込まず、カラーレンズの選び方解説などできるのか」と思われる方もいらっしゃると思います。一理あると思いますが、ぼくがカラーレンズを入れた流れは、皆様と少し違うので参考になるのではないかと思います。
ぼくがメガネにカラーレンズを入れた理由は「メガネを馴染ませるため」でした。多くの方は、「メガネをポイントとして目立たせるため」にカラーレンズを入れたいと考えると思うのですが、ぼくのスタート地点は真逆のところでした。
そのきっかけになったメガネがこちらです。
OLIVER PEOPLES | ULMAN OG
この写真で伝わりきらないのが残念なのですが、このクリアなオリーブカラーとゴールドの色の組み合わせの綺麗なこと!
一目惚れでした。何度か試着した後に、購入しました。この色に惚れて、このメガネを購入しましたが、鏡で自分の姿を見ると、どうもメガネが浮いて感じる。慣れると思って購入したのに一向に慣れませんでした。
そこでなぜ浮いて感じるのかを自分なりに考えてみることにしました。
“なぜ浮いて感じるか”から逆算する
なぜ浮いて感じるのか…かけるとましになるとは言え、この明るいフレームの色が原因でした。
この色を馴染ませるにはどうしたらいいものか…
- このメガネはポイントとして使うものと割り切る
- 服に緑の要素を入れて散らす
- カラーレンズを入れて誤魔化す
と、ここで答えが出ました。1、2、は根本的な解決にならないと判断して、3のカラーレンズを入れて誤魔化すという方向で考えていきました。
さりげない色を入れる
フレームがクリアがかっていることもあり、カラーレンズを入れて誤魔化すという方向に舵を切ることにしました。そして、フレームの色が浮いて見えるのは、肌の色との差にあると考えて、肌の色をメガネに寄せようと思いました。(とはいえ、レンズの色が目立つような感じではなく、あくまでメガネが顔に馴染むための色なので必要最低限の極めて薄い色です。)
このくらいのカラー。濃度でいうと、15%くらいでしょうか。これまた写真で伝わりづらいのですが、ほんのり緑がかったグレーです。この色のおかげで、明るく個性的なカラーのフレームを馴染ませることに成功しました。
他のメガネにも応用
少し個性的で顔から浮いて感じるフレームでも、うすい色を入れることにより、レンズを含めたメガネ全体でバランスを取ると馴染ませることができるとわかりました。
ぼくが勝手に打ち立てた、この手法のおかげで色々なメガネに挑戦できるようになりました。
OG×Oliver Goldsmith| Re:RADLETT
こちらもメタルが少し浮いて感じていたのですが、ブリーズネイビーを15%を入れてかけることで落ち着きました。
さいごに
“かけたいメガネがあるけどなぜか似合わない、サイズは合っているのに…”そういう時は諦める前に薄いカラーレンズを入れることを検討してみるのをお勧めします。
カラーレンズを入れることで、フレームの線だけ浮いている状態を克服し、馴染むメガネに昇華させることが出来るからです。
それに、すごくさりげない色は、いやらしさも無く、色が入ってるのに気づいた人から上品との評価もいただけます。結構良いことだらけですオススメです。
長々とお付き合いいただき有り難うございました。このレンズ選びの方法が、皆様のメガネ選びの一助になれば幸いです。
敬具