拝啓
東京が好きです。歩けばその土地土地に息づく空気が違う感じがして面白いなぁと思うのです。
“東京はその土地の空気感を大切にしてる気がして、大阪の自己主張が強い色の出しかたとは違い、東京の出す色はその土地と調和する色にしている気がする”
そんなことを思いながら、新宿三丁目をテクテク歩きたどり着いたお店は最高でした。
香港屋台 九龍
大阪に帰る夜行バスまでの時間はまだ余裕、時間を気にせずふらふら、食べログに頼ってもいいのだけれどおのれの直感を感じたくてフラフラ侘び寂びを感じながら路地をゆく。
路地裏感漂う向こうに何かの気配を感じ、曲がり、行き、見つけたのが「香港屋台 九龍(クーロン)」でした。
探してなかったのに、探していたものを見つけたような、“コレ!感”、気付くと店の前で歩みは止まっていました。
いい店に漂う“ここ入るべきかなオーラ”にのぼせてしまって数秒、店の中の店員さんと目が合う、その間の絶妙さ。
最高の雰囲気
入るしかないなという、心地いい謎の運命感に誘われ、案内されたカウンターの席から見た景色は、行ったことない香港そのものでした。
カウンターで一呼吸した後、無意識のうちに、当たり前のように、それはもう条件反射で頼んだ餃子はジューッーーッというお腹の虫を起こす音色とともに、すぐに届きました。
肉汁焼餃子
一口で食べると口の中一杯になり、二口で食べてもいいかなと思える絶妙のサイズ感。
うまい!!厚めの皮がうまい!!もちろん中のアンも美味いですが、特徴的と感じたのは皮!!名前にしているだけあって肉汁具合も最高です!!!
美味しすぎる餃子を大切に食べていると、カウンターの向こうからモワッとした湯気とともに炒飯が顔を出しました。
九龍炒飯
目にも嬉しい大きい具!!プリプリ海老と頂上には堂々と今にも解けそうな角煮!!
かつて画的にこれほど強い炒飯があったのかと思わせる見た目は貫禄さえ感じさせます。
そして、うまい!!!
ほうなるほど、天国は口の中にありました。
気づけばその天国を延長したいがために、もう一品注文している自分がいました。
酢豚
料理ができるまでをポーっと、工場見学さながら眺めてその店の空気に浸れる。それがカウンターの席のいいところ。
ジャーッ、カンカンカンッスサーッ。小気味いい音とともに出された酢豚は美しく、美味しかった。
一口一口、肉だけ楽しんだり、玉ねぎだけ楽しんだり、肉と玉ねぎを食べたり、次はどれとどれをどんな割合で食べようか…
最高の口内体験をさせてもらいました。
ごちそうさまです!!
え!やすい!!
最後まで最高の香港屋台 九龍でした。
また行きたい!!!
敬具