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『THE GUILTY ギルティ』あらすじ|想像力を使うから面白い

映像と漫画と小説なら、1番頭を使うのは小説だと思っていた。なぜなら、小説は文字だけだからその分、想像力が必要だからだ。

それを裏切ってくる映画が『ギルティ』だった。

© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

あらすじ

電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという、シンプルながらも予測不可能な展開で注目され、第34回サンダンス映画祭で観客賞を受賞するなど話題を呼んだデンマーク製の異色サスペンス。過去のある事件をきっかけに警察官として一線を退いたアスガーは、いまは緊急通報指令室のオペレーターとして、交通事故の搬送を遠隔手配するなど、電話越しに小さな事件に応対する日々を送っている。そんなある日、アスガーは、今まさに誘拐されているという女性からの通報を受ける。車の発進音や女性の声、そして犯人の息づかいなど、電話から聞こえるかすかな音だけを頼りに、アスガーは事件に対処しなければならず……。

THE GUILTY ギルティ

Den skyldige

2018/デンマーク

配給:ファントム・フィルム

引用:映画.COM

『search』しかり、『カメラを止めるな』しかり、『ギルティ』も新感覚の映画だった。

『ギルティ』の場合は、音声のみ。観客はオペレーターをしている主人公と同じところに置かれることになる。

そこは、音声しか頼ることが出来ない世界で、“電話越しの世界は想像するしかない”。

音だけしかないその世界では、音を頼りにするしかなく、音を探しながら聞くといろんな音があることに気づく…そして、その音を聞いた時に受話器の向こうを勝手に想像して映像化していることに気づく。

でもその想像は想像でしかなくて、裏切られることのあるもの、自分の先入観が絡んで作った像だと気付かされる。

あとはとにかく観て欲しいというしかない。

想像力を働かせることが、この映画の面白さを引き出す最大の要素だから。

部屋で観るときは是非イヤホンもしくは、いいスピーカーで!